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【Free!DF】6話感想 遠野日和くんにFree!メルヘンピュアネス大賞をあげたい【深淵のマーメイド】

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※注意※
Free!DF放送分のネタバレを含みます。雑誌インタビュー等の内容に言及することがあります。

5話感想はこちら。

 

スタファイ新曲も聞いて、パンパシ水泳に続いてアジア大会も毎日楽しんで、トビウオジャパンはリレーを含めて最高に熱いレースを連発していて、今は夏で、毎日最高です。

毎日毎日今が一番Free!を好きかもってくらいに絶好調。放送終了後とはいえ2015年にFree!に出会った自分をめちゃくちゃ褒めたい。人生が大きく狂ったような気もするけど(笑)、一生モノと思えるくらい心から愛しているコンテンツです。ほんと、幸せです。
3期を作っていただいてありがとうございます。(泣)

ディスクを買うとか以外でもちゃんと感謝の声を届けたいなぁ。メールより手紙とかの方がいいのでしょうか…。

 

  • 6話 深淵のマーメイド

初見では人魚姫インパクトと滑り台ドンの襲来に諸々が吹っ飛んでしまった6話でした。

正直、1回目を見終わったときの印象は

「((((´゜Д゜;))))???!!!?」

Twitterのタイムライン上でも「姫」の文字がゲシュタルト崩壊していました(笑)


郁弥も日和もそれぞれ人魚姫の物語に自分を重ねてる????!!

日和の重ね方はある意味そのまんまだけど郁弥はなんで人魚姫??これ、悲恋の物語であって、別に大事なものと引き換えに強くなる話ではなくない??

なんで人魚姫…にんぎょ…ひめ??!

水泳は…???水泳しよう??!!!

郁弥と日和は今までのFree!の中でもあまりなかった関係というか、言葉を選ばずにいうとなんとなく女子っぽい、女子中学生ノリっぽい友情に感じる。友情というか、思春期まっただ中??中学生日記??

 

みたいな感じでしたが、情報過多すぎてなかなか内容のすべてが頭に入ってこない1回目から時間をおいてもう1度見たら、いろんなことがわかってきた気がする。

DFはこの時間をおいてもう一度見ると感想が変わる現象がほぼ毎回のように起きるんですよね。

 

というわけで、今は何度か見た時点での感想覚え書きです。

 

・日和のモノローグで6話が始まる。監督はもしかしてモノローグ(とショタ時代のトラウマ)が好きなのかもしれない。おそらく過去のTVシリーズでは遙のモノローグしかなかった記憶だけど、TM約束で凛、DFで郁弥と日和のモノローグが登場。特に今回の日和のモノローグの「●●じゃなきゃ、いけなかった」みたいな表現はTM約束の冒頭の凛を思い出す。それにしても日和にとっての郁弥は本当に比喩とかではなくまんま王子様だったんだね…。


・まだ長袖を着てるし季節は春先っぽい。今日で折り返し地点だけど夏はいつ来るのか?

・日和はフリー50mも泳ぐんだね。星川先輩がやたらフリーリレーにこだわるのは何かのフラグなのか…?(得意の深読み)


・郁弥のこれまでの想いが明確に言葉で語られたことでやっと少しわかりやすくなった。チーム解散後も郁弥は遙との再会を信じて前向きに水泳を続けていこうとしたけど、再び酸欠事故を起こしたときに、もう助けてくれる遙はいないんだ、と孤独を痛感したことで、仲間を想う気持と決別することにしたんだね。(実際は日和が助けてくれていたのに…)

そこからは孤独感を覆い隠しながら強くなるために泳いできたんだね。なんとなく1期の凛やESで宗介が凛に投げかけてきたテーマと似ちゃうんだよね。強さを追い求めるときに大事なのは、個人なのかチームなのか…?凛は自分にはどちらも大事なんだって結論をすでに出していて、作品としてもそう着地したけどこれをまた繰り返すのかな。

ただ、郁弥が許せないのは遙でもかつての仲間たちでもなくて、弱い自分自身だという。

だから郁弥は1期の凛とはある意味対照的に、周囲に突っかかっていくわけでもなんでもなくひたすら内に内に、と思考が向かっている。(だからこそどうしようもなく膠着しているのがここまでの展開でもある)

郁弥の言葉を聞いて初めてわかったのは、郁弥が憧れたのは「遙の強さ」だということ。強さ、弱さ、という言葉が散々出てくる。郁弥にとっての遙は「強くなりたいと願う自分の理想」なんだなってこと。

郁弥は「遙と泳ぎたい」よりは「遙になりたい」のタイプの方なんだ。そこは凛とは明確に違う。ずっと俺の前を泳いでいてほしい、最高のライバルでいてほしい、二人で世界の舞台で競い合いたい、っていう凛の憧れの形とは少し違って、ハルみたいに泳ぎたい、流されない、ブレない強さが自分も欲しい、なんだね。「ハルみたいに(強くなって速く)泳ぎたい」が郁弥の憧れの形。その描写はハイスピFSDの中にもあって、だけど遙は「郁弥、お前は俺じゃない。俺や夏也先輩の後ろじゃなくてみんなの横に並べ」って、言ったんだけどなぁ。

 

郁弥が人魚姫に自分を重ねたのは、手に入れたいもの(それは遙ではなく、遙が象徴する「強さ」)のために、自分の大事なものを引き換えにする、という部分なのかもしれない、そう思った時にここはやっと咀嚼できた。

アニメージュで横谷さんが初恋がどうとかいうから最初はリアルに悲恋物語としての人魚姫に重ねてしまって、これ昼ドラ??!!ってめちゃくちゃ混乱しちゃった笑)

でもね、郁弥は知らないかもしれないけど、遙も別にそんなに強くないし、ブレるし、迷うし、たくさん悩んだんだよ…。ハイスピでもごはん食べないでぶっ倒れたりしてたでしょ…。もともととっても優しくて繊細だし、仲間を切り捨てることもできない子なんだよ。(凛に振り回されまくってた1期の絶望顔も見せてあげたい)

郁弥がハイスピFSDで「ずっとさびしかった」ってみんなの前で涙を流した時、遙かもまた「自分もさびしかったんだ」って自覚したんだよ。それを知ってほしい。

 

・一方日和の抱えているものは競泳との向き合い方というよりは完全に幼少期からの孤独感だったり、自分の感情をうまく人に伝えられない不器用さだったり、で人間関係についての悩み。思春期ひよぴ…。たしかに思考は箱入りのお姫さま。けど、悪い子じゃないというのが6話を見返してやっとわかった。少し幼くて、ちょっとメルヘンで、あとは心配になるくらい純粋な子なんだな。「僕が助けたんだよ!」って言えればよかったのにね。でも言えなかったんだよね。言えない子だっているんだよ。

日和くんには「Free!メルヘンピュアネス大賞」を贈呈したい。

 

・郁弥の「僕の兄だよ」の言いかたがまじジブリ!!!!(かわいい!!泣)
 ハイスピの郁弥の話し方で幼くてかわいいね…。うっちーすごい。

・夏也の突然のNEW Tシャツが目に焼き付いて離れないwwww


・尚先輩がとっても尚先輩。もう少し喝をいれてくれるかと思ったけど、口調が優しかった。だけど、登場するだけで安心する尚先輩のこのちゃんとした「大人感」というか安心感はなんだろう。夏也にはそこまで感じない何かがある(笑)

・旭が「んなわけねーだろ!俺も真琴もちっとも不幸じゃねェし!!」って言ってくれて、4話を見た後に怒りと困惑と心の痛みでのたうちまわっていた私が救われました(泣)旭、本当に本当にありがとう(泣)6話で一番うれしかったシーン。

 

・\突然の松岡凛!!!!/そして謎の男の名前も判明し、遙と凛の師弟含めのシンメ対決フラグがたった。たったよね?!


・松岡凛選手によるストローク解説(ひさびさ)

・夏也は凛に泊めてくれって勝負持ちかけたり他校の後輩に構ったりするより前にやるべきことがあるでしょ…郁弥のことを日和に丸投げしてないで弟に向き合わないと。

・ラストの滑り台のシーン、日和が声をかけても、声を荒げて問いかけても、郁弥は日和の方を見もしないし目も合わせていないことに気づいて、ゾゾゾーっとすると同時にとてもつらくなってしまった。日和は何でこんなに郁弥の視界に入れないのか…。(うっかり姑獲鳥の夏のトリック思い出しちゃった)かわいそうになってくる。

 だけど日和がちゃんと郁弥に強い言葉をぶつけられたことは良かったと思う。本心を押し殺して顔だけ笑ってても何も進まないんだから。もっと言ってやれ!!!ドンでもなんでもぶちかませ!!!!!日和も郁弥も遅めの思春期感あるけど、ちゃんとぶつからないとずっとこのままなんだから。

郁弥も、弱さからの逃避先ではなくて、ちゃんと自分の意志で個人メドレーを選び直せるようになるといいな、と思う。日和のいうとおり、郁弥は自分が弱い弱いと思い込んでるだけで、ちゃんと郁弥の強さを持っていると思うよ。郁弥が遙になる必要はないし、遙にはなれない。

 

やっと話が動き出す気配が見えたこと、それから私が思っていたよりはみんなちゃんと「自分のため」にもがいている気がして、それはよかったなって思った6話でした。

 

さーー!!!7話は遙が個人メドレー泳ぐフラグが立ってるぞー!!!!(笑)

 

分野ごちゃまぜになると思いますが、もしよければ登録お願いします!

7話感想はこちら

 

  

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by カエレバ